Kotlin #4 JavaFXを使って画面を作成

2022年5月5日

画面を作成する

今日は、Kotlinで下記の画面を作成してみたいと思います。

IntelliJ IDEAに、JavaFX をプラグインに追加して使用します。

JavaFX(ジャバエフエックス)とは、Java仮想マシン上で動作するGUIアプリケーションを作成するためのフレームワークのことです。

画面を使ってユーザーとやりとりしたいなら(GUIアプリケーション)、JavaFXを使用します。

Java言語で書かれたものですが、もちろん、Kotlinからも使用できます。

では、さくっといってみましょう。

1. JavaFX(ジャバエフエックス) をプラグインに追加

IntelliJ IDEA を起動します。

 下記のアイコンをクリックします。

設定 / 環境設定ダイアログ を表示します。

 設定/環境設定ダイアログの表示方法は、

 Ctrlキーを押下しながらAltキーを押下して、sキーを押下するか、

 画面上にあるメニューから、「ファイル」をクリックして「設定」をクリックすることで表示できます。

JavaFXが既にプラグインされているか確認します。

 このサイトで IntelliJ IDEA をインストールしていれば既に入っています。

 インストール済みタブに切り替えて、JavaFX プラグインが有効になっていることを確認します。

[1] 画面左にある「プラグイン」をクリックします。

[2] 画面上にある「インストール済み」をクリックします。

[3] 検索ワード欄に「javaFX」と入力します。

   すぐ下に「JavaFX」が表示されます。

[4] 画面右にあるJavaFXの説明欄に、「すべてのプロジェクトで有効」と表示されているのを確認します。

[5] 確認できたら、「OK」ボタンをクリックします。

プラグインが無効になっている場合・・・

[1] プラグインの横にあるチェックボックスを選択

[2] 適用ボタンをクリックして、

[3] OKボタンをクリックします。

2. 新規プロジェクトを作成

IntelliJ IDEA を起動します。

下記のアイコンをクリックします。

新規プロジェクト画面を表示します。

[1] 画面上にある「ファイル」をクリックします。

[2] メニューリストが表示されますので、「新規」をクリックします。

[3] 右側に詳細メニューが表示されますので、「プロジェクト。。。」をクリックします。

[4] 下記の新規プロジェクト画面 が表示されます。

プロジェクトの種類で「JavaFX」を選択します。

プロジェクトの設定をします。

[1] 名前

    プロジェクト名は、「JavaFxHelloWorld」と入力します。

[2] 場所

    プロジェクトの保管場所は、「C:¥KotlinProject\JavaFxHelloWorld 」を設定します。

[3] 言語

    プログラム言語は、「Kotlin」を選択します。

[4] ビルドシステム

    ビルドツール は、「Gradle」を選択します。

    ちなみに、Kotlinの標準のビルドツールはGradleです。

    JavaFXはJavaの標準ライブラリなので特別ビルドツールは必要とはしないのですが

    Gradleでプロジェクトを作っておくと、あとでライブラリが必要となったときなどに

    簡単に導入・管理ができるのでおすすめです。

[5] アーティファクト

     プロジェクト名と同じ、「JavaFxHelloWorld」が表示されます。

[6] プロジェクトSDK

   「16 java version “16.0.2"」となっていることを確認します。

[7] 上記の設定を確認して、「次へ」ボタンをクリックします。

下記の画面が表示されます。

アプリケーションで使用するライブラリを選択します。

BootstepFX、ControlsFX、FormsFX の3つのライブラリを選択します。

「完了」ボタンをクリックします。

下記の画面が表示されますので、「このウィンドウ」をクリックします。

自動で画面表示するサンプルプログラムが出来て、ビルドが始まります。

下記のように、「完了」「BUILD SUCCESSFUL」と表示されます。つまりエラーなし。

プログラムファイルを開きます。

「src」フォルダをクリックします。

「main」「Kotlin」「com.example javafxhelloworld」の順にクリックしていきます。

「HelloApplication.kt」がプログラムファイルです。

これをクリックすると、画面右横に自動で作成されたプログラムが表示されます。

プログラムを実行します。

[1] 「HelloApplication.kt」をクリックします。

[2] プログラムの「fun main()」の左横にある 緑の三角をクリックします。

[3] 「実行 'HelloApplicationKt(U)’」を選択します。

実行結果として、下記の画面が表示されます。

おめでとうございます!成功ですね。

 では、中央にある「Hello」ボタンをクリックしてみましょう。

 Welcome to JavaFX Application! が表示されました。

 お疲れさまでした!

 これで実行完了です。×で画面を閉じておきましょう。

3. プログラムの説明

簡単にプログラムの中身を確認していきたいと思います。

たくさん説明したいことはありますが、大きな外枠のイメージを掴んで頂くため

詳細な説明は省いています。

色々と気になる箇所が出てくると思いますが、まずは大きく見ていきましょう。

まず、このプログラムは大きく2つに分かれていることを確認してください。

「main」というファンクションと、「HelloApplecation」というクラスです。

ファンクションなのかクラスなのかを見分けるワードは、

  fun ファンクション名

  class クラス名

です。

次に、実行される順番を確認してきましょう。

ファンクション「main」をまず見に行きます。

その中には、Applicaion.launch(HelloApplication::calss.java) とありますね。

クラス「HelloApplication」を実行してね、となります。

クラス「HelloApplication」では、JavaFXにもともと用意されているファンクション「start」を

書き換えて使いますよと宣言しています。

どう書き換えているのかというと、

  ・表示する画面のタイトルには、「Hello!」と表示する。

  ・表示する画面の大きさは、横320×縦240にする。

  ・上記に設定した画面を表示する。

といった感じです。

ちなみに、stage.title というのは、画面のStageにあるtitle と読みます。

一番外にあるピンク色の枠のStageは、ウィンドウを表すクラスです。

このクラス「Stage」を生成して、show()することでウィンドウを表示します。

 

 

次回は、ファンクションを作って動かしてみたいと思います。

ファンクションには、色んな種類がありますのでお楽しみに。